DIY葬儀とは?
おはようございます!
今日のブログは「DIY葬儀とは?」と題して書かせていただきます 😉
2019年に「DIY葬儀ハンドブック」という本が出版され、話題になったことがございます。
なお、DIYという3文字はDo It Yourselfの頭文字を取った略語で、直訳すると「あなた自身でやる」ということです。
ではDIY葬儀とは何かというと、葬儀(火葬)を葬儀屋の手を借りずに自分達で行うということになります。
そこで今日の本題ですが、「DIY葬儀は実際にできるのか?」というお話です。
結論から申し上げると、素人の方が自分自身の手で身内の葬儀(火葬)を行うことは極めて難しいということです。
それは主に次の3つの理由からです。
まずはご遺体の搬送が困難であることです。
例えば病院から自宅、もしくは自宅から火葬場にご遺体を搬送するには相応の大きさの車が必要になりますし、何よりもご遺体を自分達の手で運ぶことに慣れていない方がご遺体を運ぶのは決して簡単な作業ではないと思います。
2つ目にご遺体の処置と保全が困難であることです。
ご遺体は常温で放っておけば腐敗がどんどん進行しますので、腐敗の進行を抑えるために葬儀屋はドライアイスをご遺体の腹部に当てて冷却をします。
それも1日あたり10㎏~15㎏程度のドライアイスを使用します。
例えば火葬が3日後だとすると合計で20㎏~30㎏程度のドライアイスを使用しますが、素人の方はどうやってそれだけの量のドライアイスを用意するのでしょうか。
また、最終的にご遺体は棺に納めて火葬場に行くことになりますが、棺の手配と納棺も大変な作業になると思います。
そして3つ目に火葬場の予約が困難であることです。
東京都内(※島しょ部を除く)には民営の火葬場が8ヵ所、公営の火葬場が10ヵ所あります。
しかし、民営の火葬場は葬儀社以外の一般の方からの火葬の予約は受付しておりません。
よって一般の方が自分自身で火葬の予約をするのであれば、公営の火葬場で予約をすることになりますが、その際にも火葬許可証などの書類が必要になりますし、手続きが煩雑で大変だと思います。
主に以上の理由から葬儀(火葬)を葬儀屋の手を借りずに素人の方が自分達の手で行うのは非常に難しいのではないでしょうか。
何よりもご遺体の尊厳を守り、ご遺体をできる限り綺麗な状態にして、最終的に火葬場までたどり着くにはプロの葬儀屋の手を借りなければ不可能だと思います。
直葬という火葬のみの葬儀を葬儀屋に依頼して行うと、東京では30万円~35万円程度の費用が相場になると思いますが、それでもプロの葬儀屋に依頼するメリットは十二分にあると思います。
間違っても安易な気持ちでDIY葬儀を行わないことをおすすめし、安易に行うと確実に後悔をすることになると思います 😥
以上、今日は「DIY葬儀」について書かせていただきました。
次回のブログもお楽しみに!