浄土真宗と位牌
おはようございます!
今日のブログは「浄土真宗と位牌」と題して書かせていただきます 😀
まず、「位牌」とは故人様の霊魂が宿るとされる木製の札板のことを言います。
仏教の形式で葬儀を行う際には白木の位牌を用意して僧侶に戒名を書いていただき、故人様の霊魂を入れていただきます。
なお、葬儀の際に使用する白木の位牌はあくまでも葬儀用の仮の位牌であり、四十九日を目安に「本位牌」という正式な位牌をあらためて作り、僧侶によって白木位牌に入っている霊魂を本位牌に移し入れてもらいます。
ただしです!
仏教にも様々な宗旨宗派があり、本位牌を必要としない宗旨宗派も中にはございます。
それが浄土真宗です。
なお、浄土真宗には十の宗派があるとされ、「真宗十派」と言われております。
その中でも代表的な宗派は「本願寺派」と「大谷派」で、浄土真宗のお寺のうち9割がそのどちらかの宗派に所属しております。
他にも高田派や佛光寺派、興正派、木辺派など様々な宗派があるのですが、浄土真宗では「高田派」という宗派以外では基本的に本位牌を作る必要はないとされています。
その理由は浄土真宗の教義にあります。
浄土真宗では霊魂というものが存在しません。
浄土真宗では「往生即成仏」と言って、人は皆亡くなった瞬間に阿弥陀如来様のいる極楽浄土に行き、成仏をします。
そのため、浄土真宗には死者が霊魂となってこの世やあの世を行き来するような考え方はないのです。
そもそも霊魂が存在しませんので、あらためて本位牌を作って僧侶に入魂をしてもらって供養をする必要もないのです。
そのかわり、浄土真宗では「過去帳」や「法名軸」というものに法名(※浄土真宗では戒名でなく法名と呼びます)を書いて仏壇に飾ります。
そして「南無阿弥陀仏」と唱えて浄土真宗のご本尊である阿弥陀如来様に全てを委ねます。
これが浄土真宗の基本的な供養の仕方になります。
しかしながら、実際には浄土真宗の方でも故人様を供養するための「依り代」として本位牌を作って仏壇に安置をする方がいらっしゃるのも事実で、私はこれも決して否定はしません。
その理由は、供養は形式よりもあくまでも故人様やご先祖様に対する感謝の気持ちや想う気持ちのほうが大切だと思うからです。
そのために浄土真宗でも本位牌を用意することは決して悪いことではないと個人的には思っております 😉
家の菩提寺が浄土真宗の方はぜひご参考にしていただければ幸いです。
本日は「浄土真宗と位牌」と題して書かせていただきました。
いつも当ブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。
次回もどうぞよろしくお願いいたします 🙂