エンバーミングを行う意味
おはようございます!
本日は「エンバーミングを行う意味」と題して書かせていただきます。
まずエンバーミングとはご遺体内の血液を防腐液と入れ替えることで、ご遺体の腐敗を防止して長期保全を可能にする施術のことを言います。
なお、エンバーミングはエンバーミングセンターという専門の施設で、エンバーマーという専門の技術者によって行われます。
エンバーミングは長期保全と言っても死後50日以内の火葬(または埋葬)が統括団体によって義務付けられており、通常は2週間から3週間程度の保全で火葬をする場合が多いです。
また、エンバーミングを行うことによってご遺体内の病原菌の数も激減しますので、ご遺族への感染症のリスクも低減させることが可能になります。
エンバーミングはご遺体の土葬が基本である欧米諸国などで行われるケースが多いのですが、今現在は火葬国である日本でも行われるケースが毎年少しずつですが増えてきております。
ちなみに日本でのエンバーミングの料金は20万円から30万円程度が相場かと思います(※エンバーミングセンターへの往復の搬送費も含む)。
なお、エンバーミングは全てのご遺体に行うべき施術ではなく、あくまでも目的に沿った形で行われるべき施術だと私は思っています。
その目的とは、例えば様々な事情により葬儀が2週間以上先になるようなケースです。
死後1週間程度での葬儀であればご遺体を保冷庫にご安置しドライアイスを腹部に当てることで腐敗の進行をある程度は抑えることが可能なので、基本的にエンバーミングを行う必要はありません。
しかし、葬儀が2週間以上先になるようなケースではご遺体の腐敗や損傷は免れなくなると思います。
よってこのようなケースでは率先してエンバーミングを行うことを当社ではご遺族に強くおすすめしています。
なお、最近は死後数日以内に葬儀を行うにも関わらずエンバーミングを強くすすめる葬儀社がいるようですが、個人的には高額な費用をかけてまで施術する必要がないケースが多いと思っています。
そのような葬儀社は主に大手葬儀社や大手互助会で自社内にエンバーミングセンターを持っている場合が多く、エンバーミングセンターに設備投資をした分の費用の回収と自社の売り上げアップが目的であるケースが多いのでご注意ください。
死後数日以内の葬儀であれば通常は納棺師による「ラストメイク(死化粧)」だけで十分にご遺体の外面を整えることが可能です(ラストメイクの費用は3万円から4万円程度が相場)。
以上、本日は「エンバーミングを行う意味」と題して書かせていただきました。
なお、当社ではラストメイクはもちろんのこと、エンバーミングについてのご相談やご依頼も承っておりますのでいつでもお気軽に連絡ください。