エンバーミングが不要な遺体
おはようございます!
本日のブログは「エンバーミングが不要な遺体」と題して書かせていただきます 🙂
まず、「エンバーミング」とは何かと言うと、ご遺体から血液を抜き取り、ホルマリンなどの防腐液と入れ替えることで、ご遺体の常温での長期保全を可能にする施術のことです。
なお、最近は大手の葬儀社や互助会系の葬儀社がエンバーミングをしきりに宣伝しているようです。
しかし、エンバーミングは実際には必ずしも全てのご遺体に必要な施術ではありません。
皆様にはその点には大いにご注意していただきたいですし、騙されないでいただきたいのです。
つまり、大手の葬儀社や互助会系の葬儀社はお客様のためではなく、基本的には自社の利益のためだけにお客様にエンバーミングをすすめている場合が多いのです。
ではエンバーミングとはどのようなご遺体に必要で、どのようなご遺体に不要なのでしょうか?
今日はその線引きについてご説明をさせていただきます。
まず、エンバーミングが必要なご遺体とは様々な事情により、葬儀が死後10日以上先になるようなケースです。
このようなケースでは、正直言ってご遺体を葬儀の当日まで綺麗に保全できる保証ができませんので、私もお客様にはエンバーミングをおすすめしております。
もう1つのケースはご遺体を海外に空輸するケースです。
ご遺体を海外に空輸する場合は、ほとんどの国や地域で滅菌のためにエンバーミングが義務付けられています。
よってこのようなケースではエンバーミングは必要不可欠です。
一方、エンバーミングが不要なご遺体とはどのようなご遺体かと言うと、それは死後1週間以内に葬儀ができるご遺体、言わば「通常のご遺体」です。
死後1週間以内に葬儀ができるのであれば、ご遺体を保冷庫にご安置し、ドライアイスを体に当てて冷却をすることで、ある程度は腐敗を遅らせることが可能ですし、葬儀の前日か当日にラストメイク(死化粧)を施すことでお顔を綺麗に整えることが可能だからです。
よって、このような場合は基本的にエンバーミングは不要です。
もしも死後3日目や4日目の葬儀であるにも関わらず葬儀社にエンバーミングをすすめられたとしたら、それは詐欺的な手口である可能性が高いのでご注意ください。
なお、エンバーミングにかかる費用の相場は1体につき20万円程度です。
決して安い費用ではないと思いますので、お気を付けください。
また、エンバーミングはご遺体の血管を切開して行う施術ですので、ご遺族の心情として決して気持ちの良いものではありませんよね。
だからこそエンバーミングはあくまでも必要なご遺体にのみ施されるべき施術であると私は考えます。
そして悪徳な葬儀社の利益のためだけにご遺体が傷付けられるようなことはあってはならないと思います。
以上、今日は「エンバーミングが不要な遺体」と題して書かせていただきました。
ご参考にしていただければ幸いです 🙂