御香典の表書き
こんにちは!
今日のブログは「御香典の表書き」について書かせていただきます 😀
まず、「御香典」とは葬儀に参列する際に持参するお金のことを言います。
ちなみにお香典の金額の相場は親族の葬儀で3万円~10万円程度、親族以外の方・ご近所・ご友人・会社関係の方の葬儀で5千円~1万円程度です。
さて、ここからが今日のブログの本題なのですが、御香典を入れる「のし袋」には表書きとして何と書いて持参するべきなのでしょうか?
何か決まりはあるのでしょうか?
今日はそんなお話です。
結論から申し上げると、御香典の表書きには宗教や宗旨・宗派によって一応の決まりはあります。
例えば仏教では浄土真宗という宗旨での葬儀の場合は「御仏前」と書きますが、浄土真宗以外の宗旨・宗派の場合は「御霊前」や「御香典」と書きます。
ちなみになぜ浄土真宗だけが御仏前と書くのかと言うと、浄土真宗では霊という存在を否定しているからです。
浄土真宗には「臨終即往生」と言って、人は亡くなった瞬間に極楽浄土に行って成仏をするという考え方がありますので、人が霊となってこの世やあの世を浮遊するようなことは無いのです。
ですから浄土真宗の葬儀では御霊前ではなく、御仏前と書いて御香典を持参するわけです。
なお、浄土真宗以外の宗旨・宗派でも葬儀ではなく、四十九日以降の各種の法要においては御仏前と書きます。
また、仏教以外の宗教においては、神道の葬儀の場合は御香典の表書きは「御玉串料」と書きますし、キリスト教の葬儀では「御花料」と書きます。
なお、葬儀における風習は地域によって違いがございますので、上記の他にもその地域の独自の書き方もあるかもしれません。
よって、その場合はその地域の方法に準じていただければ幸いです。
最後に極論ではございますが、御香典の表書きの方法は厳密にこだわる必要は無いと個人的には思っております。
それは葬儀はマナーも大切ですが、それ以上に故人様に対する感謝の気持ちのほうが大切だと私は思うからです。
葬儀には感謝の気持ちを持って参列すれば、最低限のマナーさえあれば全く問題ありません。
私も葬祭業を生業とする人間として、参列者の皆様が故人様にきちんと感謝の気持ちを捧げ、きちんとお別れができる場所を提供できるようにこれからも一生懸命に頑張ります。
以上、本日は「御香典の表書き」と題して書かせていただきました 🙂
次回のブログもお楽しみに!