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エンバーミングは必要?


おはようございます!

 

本日のブログは「エンバーミングは必要?」と題して書かせていただきます。

 

 

まずエンバーミングとは何かと申しますと、エンバーマーという専門の技術者がご遺体から血液を抜いて防腐液を入れることによって、ご遺体を公衆衛生上安全な状態にし、腐敗を止める処置のことを言います。

 

なお、エンバーミングを施したご遺体は最低でも2週間以上の常温での保全が可能となります(※日本では日本遺体衛生保全協会が処置後50日以内の火葬を義務付けています)。

 

ちなみに日本でエンバーミングをする場合にかかる費用は一般的には20万円程度が相場だと思います。

 

 

北米ではエンバーミングは1865年の南北戦争の際に戦死者をご遺体のまま故郷に移送する必要性があったことから一挙に普及し、現在では半数以上のご遺体に施されているようです。

 

しかし、日本ではエンバーミングが施されるご遺体は全体の1~2%程度と決して多くはありません。

 

その理由としては北米が土葬を中心とする国である一方、日本は火葬が99%以上ということで埋葬の方法が大きく関係しているのではないでしょうか。

 

例えば東京で火葬をする際には早ければ死亡の翌日から遅くとも1週間以内で行うことが可能ですし、一般的にはエンバーミングをしてご遺体を常温で2週間以上も保全する必要がないと思います。

 

1週間程度の保全であればドライアイスでの処置や保冷庫での保管によってご遺体の腐敗をある程度は抑えることが可能ですし、1週間の保全後に専門のメイク処置(※費用は4万円程度)によってお顔を綺麗な状態に復元することも可能です。

 

よって、ご遺体を2週間以上も常温で保全しておきたいという特別なご希望やご事情がある方以外にはエンバーミングをする必要性は基本的に無いと私は思っています。

 

しかし、大手の葬儀社ではエンバーミングを自社の利益のために強引にすすめてくる場合もあるようなので、皆様には十分にお気を付けいただきたいと思います。

 

故人様のお顔を綺麗にするには高価なエンバーミングではなく、メイク処置だけで十分だと思います。

 

 

本日は「エンバーミング」について書かせていただきました。

 

いつも当ブログをお読みいただきまして誠にありがとうございます!


この記事のコメント一覧

  1. 清水 主税 より:

    コメント失礼します。
    ブログを読ませていただきました。
    私も個人的にはエンバーミングは不要と思います。
    長く世話をしていた方がお亡くなりになりました。
    腹膜血腫の受術で入院され、ひどくやつれて退院し、その後すぐ認知症を発症したので家人と一緒に介護していました。
    日を追うごとに衰えと認知症が進み、介護施設へリハビリ入居させましたが、誤嚥性肺炎であっけなく身罷られました。
    故人は生前から「延命措置をして管に繋がれ、意識のない中で身体に細工をされるくらいなら、延命措置は望まない」と、繰り返し話していました。
    しかし死後、葬儀の手配で葬祭業者からエンバーミングを提案されたご遺族は「最後くらい綺麗な顔で送りたい」と、業者の営業トークに乗せられてエンバーミングを頼んでしまったのです。
    あれほど故人が「体に細工をされたくない」とおっしゃっていたのに、本当に残念でした。
    安置はたったの3日、しかもまだ涼しい時期でエアコンとドライアイスでも充分なのに、なぜエンバーミングなどする必要があるのでしょうか。
    業者曰く「やつれたお顔もふっくらします」とのことだったようですが、享年88で闘病すれば当然痩せ細ります。
    しかしそれが、故人の生きた証であり闘病の証だと思います。
    また、その痩せ細ったお顔を弔問客に見ていただき、故人のご苦労を偲んでいただくことこそ、葬儀の意義があると思います。
    虚飾が嫌いだった故人が哀れでなりませんでした。
    実感としても、エンバーミングのビフォーアフターは大して変わらず、むしろ闘病を知る私からすると違和感以外の何ものでもありません。
    昨今の日本を象徴するかのような「虚飾」が、弔いの場を蝕んでしまったのでしょうか。
    一番の無念は、エンバーミングを提案された席にいなかったことです。
    悔しくてなりません。

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